LOCAL STORY
江戸時代から続く歴史ある寺町。
東京都台東区は、23区の中でもっとも寺院の多い区。
中でも松が谷には、江戸時代から現存する由緒ある神社仏閣が多いと言われます。
徳川三代将軍家光の頃には京都の三十三間堂と同じ三十三間堂が建立。元禄11年に焼失してしまったものの、その守り神として現存する矢先稲荷神社が創建されました。
また、歴史的人物の墓所となっているお寺も多く、源空寺には江戸後期の文人画家「谷文晁」や「伊能忠敬」の墓があるなど、その歴史ある寺院の数々が持つ威厳や風格が、穏やかな寺町「松が谷」の礎となっていると言えます。
天正16年からの歴史と伝統を誇る
曹源寺(かっぱ寺)
江戸時代以前の1588年(天正16年)に現在の皇居外苑の和田倉門周辺に開創され、1657年(明暦3年)に現在の松が谷の地に移転されました。
伝承によると文化年間(1804~1817)に、雨合羽商の喜八という人物が、洪水を防ぐため私財を投じて排水のための堀割工事を行い、この時かつて喜八に助けられた河童が工事を手伝ったと言われています。
以来河童を見かけると良いことがあると噂され、喜八が死後、当寺に葬られると、「かっぱ寺」という通称が付いたのです。
かっぱ橋道具街
合羽橋の名前の由来は、文化年間にこの地で掘割、後の新堀川を整備した合羽屋喜八(別称:合羽 川太郎)だと言われています(※諸説あり)。
道具街の起源は、1912年(大正元年)頃に数軒の古道具商が店を構えたこととされています。大繁華街の浅草が近かったため、飲食店の古道具を扱う店が集まり始め、第二次世界大戦後に現行の料理飲食店器具や菓子道具を取り扱う商店街へ発展したそうです。
下町七夕まつり
毎年七夕の日を囲む土曜日・日曜日をメインに、浅草六区西の国際通りからかっぱ橋道具街を横切り、上野駅北の昭和通りにかけて約1.2km続く「かっぱ橋本通り」にて開催されます。提灯や笹飾りなどが飾られ、様々な模擬店が並び、縁日の雰囲気を楽しめます。
かっぱ橋道具街まつり
「かっぱ橋道具まつり」は、例年30万人以上が訪れる道具まつりです。各店舗がおすすめ商品や掘り出しものを提供。
ここでしか手に入らない道具を求め、国内のみならず海外からもたくさんの人々が訪れます。ブラスバンドパレードやステージなどもお楽しみいただけます。